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雨宮諒

タイトル 評価 一言メモ
シゴフミ はっぱふみふみ





  シゴフミ  う

シゴフミ―Stories of Last Letter (電撃文庫)
雨宮 諒,湯澤 友楼
メディアワークス


 


死んだ人が、死の直後に一番大切な人へ向けて書いた手紙を、美少女配達人・文伽が届けるちょっといい話集。

ちょっといい話はクオリティが低いと、かなりどうでもいい話になるんだなってことを再確認させてくれた。
死神モチーフ(の変形だろう)の話としては近年では伊坂幸太郎『死神の精度』があまりにも出色の出来だったため、比べる方がおかしいとは思いつつもどうしても比べてしまい、必要以上に今作がしょっぽく見えた。

オタクは美少女とちょっといい話に弱いから、両方あわせれば間違いなし!
死人が絡めばちょっといい話になるのは間違いなし!
ヒロインが死神チックで『ブギーポップ』シリーズっぽくて間違いなし!
相棒が陽気なマジックアイテムで『キノの旅』みたいだから間違いなし!
手紙配達ってテーマも『ポストガール』が安定した評価うけたから間違いなし!
最近微妙に百合ブームだから、ちょい百合しとけば間違いなし!

と、電撃文庫というレーベルを非常によく理解した手堅い狙い撃ち具合はすごいと思う。
これが天然だというなら逆にもっと凄いと思う。
これで物語と文章のクオリティが高ければよかったのに。

まあ、しょぼいと云っても『一杯のかけそば』レベルなので、あれが普通にいい話と思える感性なら問題ないかも。
『一杯のかけそば』に美少女がついてくるなんて、すごいお得! みたいな。
まあ、オタクの感性の安っぽさはスイーツ(笑)と同レベルだからなー。

(09/3/18)









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