タイトル | 評価 | 一言メモ |
パラレルワールドラブストーリー | うなぎ | やたらとうまい傑作 |
★ | うな | ★ |
★ | うな | ★ |
長編ミステリーのラブストーリー添え、みたいな。 初恋の人と結ばれる世界と、初恋の人が親友の恋人になった世界、交互を描いている。 果たしてこれはパラレルワールドなのか…… うまい。 導入から設定からなにからなにまでうまい。 そしてどうでもいい。 いや、面白かったんですよ? 記憶改編の科学的な説明もうまいし、展開もうまいし、ことに中盤のだれがないのもうまい。 凡庸ではあるが、主要人物たちの葛藤もわかる。うまい。 が、結局はその凡庸さが好きになれない。 オチが理に叶ってはいるが、いまいち浪漫を感じてなのもまた。 もともと、おれは記憶喪失物に弱いというか、わりと安易に興味をひかれるのだが、九割方は「なんだこの程度か」と思うのよねえ。これもそれでしたる。 でもまあ普通に考えれば、ミステリーとしても恋愛小説としても名作。 東野圭吾の代表作の一つとして違いない。
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