タイトル | 評価 | 一言メモ |
サラマンダー殲滅 上・下 | うな | SF大賞受賞作。なんか肌に合わなかった。 |
かりそめエマノン | うな | なんか肌に合わないシリーズ | フランケンシュタインの方程式 | うな | 意外によかったコメディ短編集 |
単行本未収録作品等 |
SF長編。SF大賞受賞作とか。 ダメでした。 全三部だが、一部は、まあよかった。 最初は入りにくかったが、一部終盤、ガスマンとの対決「エネル・ゲは裁けないぞ。サラマンダーは無理だ」は盛り上がってたが、その後は盛り下がるばかり。 とにかく、爽快感もなければ、さしていやな気持ちも残らない。 中途半端にいい奴が多いので、困る。 もっとどっちかにしてくれりゃあな。 この作者のは何冊か読んだが、もう読まないだろうな。どうも気が合わない。
SF。 地球が生まれてから幾度も生まれ変わり、三十数億年の記憶をもつ少女エマノンを主人公にしたシリーズの、第何弾か。 今回は、エマノンの三十数億年の中で、唯一生まれたの兄・拓麻を主役に、かれがエマノンを探し、人生の意味を知る物語。 1950年あたりからはじまり、現代へとつながっていくスパンの長い話を、わずか200P足らずにおさめた手腕は悪くない。 つうか、ストーリーは悪くない。 ただ、なんだろう、面白くない。 さっぱりとした文章が悪いのか、やけにあっさりと設定をばらすのがつまらないのか、なにひとつ面白みのない主要人物たちが悪いのか、とにかくまあ、この作者の作品は、なんかちっとも好きになれない。 まあ、好きじゃないんだろう。そうとしか云えない。 このシリーズも、七瀬シリーズのできそこないみたいにしか思えんしのう。 いや、同系統の最高傑作と比べるのは酷なんだろうけどさ。 でも、SFファンの間でエマノンといえば傑作シリーズとしてよくあがるし、なんだろう、七瀬が好きでエマノンがどうでもいいあたりに、うなぎの嗜好の秘密が隠されている。きっと。 (06/7/27)
SF短編集。 ★『フランケンシュタインの方程式』 「冷たい方程式」のパロディ。 ★『干し若』 ある郵送員が遭遇した吸血鬼伝説 ★『宇宙船<仰天>号の冒険』 歴戦の勇者たちが辺境惑星で遭遇した怪物 ★『泣き婆伝説』 選挙活動中に出会えば落選確実という都市伝説 ★『ノストラダムス病原体』 異常な速度で感染するウイルスを防ぐ方法とは? ★『地球はプレイン・ヨーグルト』 地球に不時着した宇宙人は味覚で会話する種族だった 以上六編収録。 一定の評価を得ているベテランSF作家というのは少なく、そのベテランの中で、ぼくが何冊読んでもまったく面白いと思わないのは梶尾真治くらいのものだ。 アクション、ドタバタ、ホラー、青春物、感動物、さまざまな芸風をもつ梶尾真治であるがねそのどれを読んでも「もうこの人は読まないでいいや」と思うばかりなのに、なぜか気がつくとたまに読んでいる。ひとえに日本SF界の人材不足ではあるまいか? で、今回もまた「あー、つまらないんだろうなあ」と思いながら読み始め、最初の三篇を読んで「あー、やっぱつまらないなあ」と思っていた。のだが『泣き婆伝説』、これが面白い。 30にして立候補したマーちゃんの甘ったれた空気の読めなさが絶妙で、選挙活動馬鹿の内藤と、まきこまれていい迷惑な主人公の三人の関係がうまく物語を牽引している。 もちろん、確立の化け物である泣き婆の都市伝説も面白いし、それが崩壊していくラストも展開早くてよいるうまく仕上がった良作。 続く『ノストラダムス病原体』も短いページ数ながら、下品かつ恐ろしく、くだらなさに笑えながら、オチもうまくまとまっている。 『地球はプレイン・ヨーグルト』は、ちと冗長かなとも思うが、味覚で会話するというアイデアか面白く、オチも含めてこれもまたうまくまとまっている。 総合すると、梶尾真治の作品では一番楽しめたかもしれない。 ややブラックなドタバタSF好きにはおすすめ。 (07/11/26)
怒りのザーメン(『SFバカ本』収録) うな
くだんねw ていうか読んだことあったな、ずいぶん昔に。わっすれてた。 え、可もなく不可もなく。普通に下品でそれなりに面白くないこともない。 |