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北方謙三

タイトル評価一言メモ
風葬うな男だったらハードボイルド
冬こそ獣は走る男だったらオナニー全開





  風葬  

風葬 (集英社文庫―老犬シリーズ)
北方 謙三
集英社





長編ハードボイルドだど。
は、ハードで、ぼ、ボイルドなんだな。

んー、シリーズ物なんだか一発物なんだがわからん。
昭和三十五年あたりが舞台で、その空気はそれなりに出ているし、ハードでボイルドな雰囲気も悪くない。が、それだけかもね。

主人公・高樹の男らしさに痺れなければさして見所はないかなあ。
親友との交情が中途半端だったから、最後の盛り上がりがいまいち。もうちっと、ああこの二人は親友だったんだなと思わせるエピソード、ないしセリフがあれば良かったんじゃないかなあ、きっと。
つまり、どうせしめっぽい話なんだからもうほんの少しくらい泣きを入れてもいいんじゃないか、と。タイトルの風葬ももう少しうまくいかせたんでないか?

まあ、プロだな、と思う。そつがないな、とも思う。
でもそれだけかな、謙三たんは。
ま、ハードボイルド自体があんまり好きでないんだがね






  冬こそ獣は走る  う

冬こそ獣は走る (新潮文庫)
北方 謙三
新潮社





なんかハードでボイルドな長編。
えーと、なんだこりゃ? 作者のマスターベーション全開?
なんかかっこよさげなセリフやシチュエーションが連発し、ハードボイルドなので激しく殴り合いなどしながら、意味もなく女ができたり別れたり、もしかして無内容とか?

土建屋という設定は、あまり見たことないだけに好印象だったのに、ストーリーがあっちゃこっちゃに行ったあげく、どこにも行かなかった。
もう、ホントに北方の謙ちゃんはいいや。
なんつうかこう、主人公が渋カッコいいだけでは物語は成り立たないよね?









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