タイトル | 評価 | 一言メモ |
単行本未収録作品等 |
ランブリン・ローズ(『憑き者』収録) うな
残念賞。 作者の趣味であると言うスキューバの魅力は十二分に伝わってくるし、それが集約される主人公が何度も口にする言葉「海、行かなきゃならないから」は良い。 狂気が実にダイレクトに伝わる。 良いのだが、話のもう方輪であるところの、植物栽培の部分がダメ。 ダメというか、悪くはないんだが、相対的に見たときスキューバの部分に圧倒的に劣る。 よって、ちぐはぐな作品になっている。 対応する作品を書けばよいと思う。植物栽培に没頭する彼女の話ね。 それを書くことで初めて、主人公の狂気も彼女の狂気も浮き彫りになると思う。片手落ち、とはこの事か。 |