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笹本裕一

タイトル評価一言メモ
妖精作戦これはひどい





  妖精作戦  う

妖精作戦 (ソノラマ文庫)
笹本 祐一
朝日ソノラマ


なんかSFぽ。長編シリーズ一作目。
二昔まえくらいのOVA的な作品(たとえば『ダロス』とか『メガゾーン23』あたりの)を好む層のライトノベル読者の間で、やたら名前があがる笹本祐一。で、なんとなく読んでみた。
昔のOVAだな、と思った。

えーと、文章は下手。
設定は細かいが陳腐。
展開ははやくてテンポがいいが、うわっすべりしている。
キャラクターの感情がこれっぽっちも描けていない。
よくある関係のキャラばっかり。
テンポはいいのに読んでてだるい。
古い作品なので、仕方ないといえば仕方ないのだが「古い」
実際に古いのが問題なのじゃなくて「古い」と感じさせるのが問題。
要するに、つまらんかった。

なにやらデビュー作らしいので、あまりひどく云うのもどうかと思うが、この人はたしか藤川圭介の文章を婉曲的に下手だといったことがあるような話を聞いたが(正確には「いのまたさんはえらいよな。あの文章を挿絵無しで読んでるんだから」とかそんな感じ)いくら説経大好き文章ガチガチの藤川のケイちんも、この人には云われたくあるまい。

SF学園物のドタバタなら、もっとちゃんとギャグをして欲しいものだ。
また、ぶっちゃけ学園物にとって最大のスパイスは「あのころはよかったわぁ」という懐古主義であるので、それを根本からまったく感じない人に、学園物はできるのだろうか?









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