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レイモンド・チャンドラー

タイトル 評価 一言メモ
さらば愛しき女よ うな ハードボイルドですね、わかります





  さらば愛しき女よ

さらば愛しき女よ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-2))
レイモンド・チャンドラー,清水 俊二
早川書房


 



長編ハードボイルド。フィリップ・マーロウシリーズ第二弾。

道端を歩いていたら大男の巻き起こす殺人事件に巻き込まれたマーロウ。
件の大男、大鹿マロイは逃走、マーロウは警察の下っ端に頼まれてマロイを探すのだが、同時に別の依頼が事務所に舞い込む。宝石強盗団との取引現場に付き合って欲しいというものだ。
まったく別々と思われた二つの事件、やがて一つにつながっていき――

ハードボイルドといえばレイモンド・チャンドラー。
かの有名な「タフでなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない」という台詞を口にしたのがフィリップ・マーロウである、と云えばその有名さが知れようか。
解説によると、江戸川乱歩がチャンドラーを読んでこう評したらしい。
「私が紹介するには甚だ不適切」
うん、ぼくも同じ意見だよ乱歩。

ぶっちゃけ、あんまりよくわからなかった的な。
ところどころ「ああ、あの元ネタはこれだったんだな」と思うような部分があって、そこは面白かったんだが、ぼくにはマーロウのアメリカ式ダンディズムもヘタレイズムもよくわからなかった。
なかなか気の利いた皮肉な台詞を哀愁と共につるつると放っているのはなんとなくわかるんだが、なんとなくしかわからない。
ストーリー自体は今日となってはわりと凡庸だし、無駄としか思えない部分も多いが、そこはマーロウがマーロウでマーロウな部分を味わうところなのだから、しょうがないのだろう。
全体的に、眠かった。
外国物はほんとに性に合わないのう。

(07/5/14)










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