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高田 侑

タイトル評価一言メモ
うなぎ鬼うなタイトルはいいね☆





  うなぎ鬼  うな

うなぎ鬼
高田 侑
新潮社





今年最初に読む小説はこれだー!(ズギャーン!)
と心に決めていたのでこれを。
うなぎの鬼っぷりをめりめりと世に知らせていくぜ!

あらすじ
くだらない借金の積み重ねで首の回らなくなった勝は、ヤクザに処分されそうになっているところを千脇という男に救われ、かれの会社で働くことになる。
借金取り立てや買春の仲介など、汚い仕事ばかりをやらされるなか、千脇の弟が経営しているという鰻の養殖の、搬送を手伝うことになるのだが……

意外にも正統派のじっくりとしたホラー。
どうでもいいような細かい生活描写をじっくりと積み重ねて、読者がうんざりした頃にようやく物語が動き出すという、キング風の正統派なホラーだった。
汚い仕事の後始末ばかりという世界に、小心な主人公がおっかなびっくりでどんどん馴染んでいく姿を丁寧に描いている。
その中心に、なぜか街中の暗がりで養殖されている鰻の不気味な姿があるというのは、なかなか悪くない。

丁寧な積み重ねのおかげで、中盤からの展開には常に不吉な予感がつきまとい、じわじわとした嫌な気持ちを掻き立ててくれた。
が、ストーリー自体は結局どうでもいいようなものだし、特筆するような場面もなく、オチもかなり脱力気味で、退屈な前半のためにこたえられるほどのものではなかった。

つうかやっぱり「鰻ってw」という気持ちは晴れず、怖いという気分ににはなかなか。
やつらはなんでも食っちまうといわれても、そんなw
鰻の生態は謎に包まれているなあ。

こいつは今年も幸先が悪いぜ!(ズギャーン!)

(09/1/9)










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