タイトル | 評価 | 一言メモ |
ゲームデザイナーは眠れない | う | 俺は読んでて眠れた |
ラノベミステリー。 あるゲーム会社でアルバイトをする主人公。 かれには電化製品に精神をダイブさせることができるという特技があった。 ある日、かれは会社からの退勤時、エレベーターの中に死体を発見してしまう。 それは、かれがいま製作に関わっているゲームを模した殺人現場であった…… 読んでいるときはそこまでつまらないとも下手だとも思わなかったのだが、読み終わって考えると、なぜか不快感ばかりが募る。 なぜか。 つまらない部分はなかったが、面白い部分もなかったからだろう。 いかにもお決まりのキャラ、設定、展開、それらがまだ高いレベルでつながっていればいいのだが、ギリギリのラインでなんとかつながっているような気がしないでもない、といったレベルで、要するに、お仕事で書きました感が漂っている。 単品のミステリーとしては、推理する部分はないし、社会派としても下の下、ゲーム会社という素材は生かされてなかったし(プラグラマーが一人出てくればいいだけだろ)ゲームデザイナーなんているだけ。ホントにいるだけ。 主人公の特殊能力も、なにも解決していない上に、あまり生かされてもいない。 親友もありがちな造形で、ご都合主義にすぎる。 なによりも云いたいのは、作中でつくっているゲームが、ちっっっっとも面白そうでない。 まあ、作者の所属するグループSNEは、ろくなテレビゲームをつくってこれなかったんだから、ここで面白そうな作中ゲーム見せられても「じゃそれ実際につくれよ」とツッコミたくなること請け合いだが。 しかし、見所がないな、この作品、この作者。 あと、なんかイラストが不快。 下手なんじゃなくて、不快。なぜなんだろう。でも不快なものはしょうがない。 (06/9/10) |