タイトル | 評価 | 一言メモ |
★ | うな | ★ |
単行本未収録作品 |
赤い家(『蚊コレクション』収録) う
テンションの高い駄洒落の連発は好き好きとして、突拍子のない設定を平気でいきなりもってくる手腕は筒井康隆みたいで悪くない。 けど、なにか残るものがないのは筒井康隆のもつブラックさが欠片もないからか。 作者は意外といい人なのかもしれない。それが中途半端にしているような。 血の汗流せ(『血の12幻想』収録) うな
意外によかった。 以前、同作者の話を「ブラックさがない」とくさした記憶があるが、今回は不謹慎でよかった。筒井康隆チックに不謹慎だった。 特に終盤、主人公が自慢の剛速球でスタンド中の客の頭をパッカンパッカン割りまくり、フルスイングで首をホームランして球場中を血の海にするあたりは、書き口スカッと爽快で実に不謹慎だった。 がんばって筒井康隆の不謹慎路線を継承してください |