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富永浩史

タイトル評価一言メモ
ペイル・スフィア―哀しみの青想圏普通にどうでもいい





  ペイル・スフィア―哀しみの青想圏  う

ペイル・スフィア―哀しみの青想圏 (ファミ通文庫)
富永 浩史
エンターブレイン





超能力少年ユーリは、その力のために国家組織にとらわれ、たらい回しにされ、力の暴走を恐れた人々に疎まれ、そのたびに心の暗部をテレパシーでのぞいてしまい、心を閉ざしてしまっていた。
やがて、彼は宇宙基地に送られる。そこで艦長となり、敵襲にそなえろというのだ。
基地に待っていたのは、どこかおかしいところをもつ複数のロボットたち。
苛立ちから、ロボットたちに冷たくあたるユーリ。
しかし、ある日偶然、基地に届いたあて先のない電波メールにより、彼の心が開かれていく。

なんかこう、古くさ〜い感じにひかれて読んでみたが、いまいち。
主人公の孤独に共感できなきゃとうしようもないストーリーだと思うんだが、これが実に共感できない。
たぶん、文章がわるい。
説明口調で距離があって、そのくせ内心まで語ってしまっている。
もっとユーリの心理にひぎりこむか、それとも描写のはしばしでこちらに感じとらせるようにするかしてくれないと。

ロボットたちがみんな美少女で、というありがちであざとい設定も、あざといなりに面白くもできようものを、作者がエロいのに主人公がエロくないためなんともちぐはぐな感じになってしまった。
この作者には合わなかったんじゃないかな、この主人公が。

そもそもストーリーも悪いとは言わないが、この長さはいらない。
いらないところをちょいちょい削って、三分の一で十分な話だ。
それくららいの短・中篇だったら、続きが読みたくなるちょっといい話だ。
長編でやるんだったら、せめてもうちょっと事件が起こらないとなあ。

とにかく、これは失敗作だろう。なんも残らない。

(06/12/8)










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