タイトル | 評価 | 一言メモ |
福音の少年 魔法使いの弟子 | う | エヴァンゲリオンの同人小説だった…… |
長編ラノベだった。 1910年のハレー彗星の到来より、世界には魔法を使える子供が生まれるようになっていた。 魔法と科学の混在するようになってから数十年が経ち、1998年。 錬金術師の父と魔女の母の間に生まれた主人公、恵は地味で気弱で平凡な少年。 そんな彼の家に、ドイツから天才魔法少女がホームステイしてきたからさあ大変。 うっかり裸をのぞいたりアクシデントで胸もんだりキスしたりと大騒ぎでしたとさ。 ラノベなのに作者が五十歳で愛媛在住だから買った。 デュアル文庫ならなんでもよかった。 まさかエヴァンゲリオンの同人小説とは思わなかった。 今は頭痛が痛い。 読みながら「14歳でドイツからやってきた日系の天才少女でツンデレ?」「金髪で私服の上に白衣を着けたオールドミスの科学者?」「流されるばかりの気弱でムッツリな14歳?」「気弱な委員長と彼女が恋する乱暴な同級生?好きな理由は『優しいから』?」「乱暴な男の相方が細身の眼鏡?」「水槽で培養され主人公を盲愛する無垢なホムンクルス?」と新キャラが出るたびに「アレか?アレなのか?」と思い、ふとタイトルを読み直し「福音の少年……福音? アレか? やっぱりアレなのか?」と思いながらなんとか読み終わり、あとがきを読んだら「この作品はもともとweb上で公開していた二次創作がもとで……」って、おいおいおい、そのまんまエヴァの同人小説だったのかよ。だまされたよ、父さんだまされたよ、なにやってるんだよ五十歳。おま、エヴァブームのときでももう四十前後だろうが。なにやってるんだよホントに。なにやってるんだよ愛媛人。 おま、アレか、松山市駅の近く、銀天街の裏通り、ちょうど紀伊国屋書店のある辺りってさ、ごくごく狭い範囲でオタ系ショップが密集していて「うわあ、愛媛のオタクはここに集まるのかな」と去年帰省したときに思ったものでしたが、おまえか、あの辺に出入りしてるのはおまえなのか!? まあ……まあいいや。同人小説であったことはこのさいだ、水に流そう。 中身だ中身。内容がよければ同人かどうかなんて関係ないのさ。 で、その中身なんですが。 おま、ふざけるなよ、これで金取るつもりかよ、おま、ちょっとデュアル文庫、いくら売れないからって迷走しすぎだろ、どうしたんだよ、どこに行くつもりだよデュアル文庫。確かにおまえは間違ったラノベレーベルだよ、萌えを全然理解せずシリーズ展開のできないラノベレーベルさ。だけど、おま、これはどうなの? ねえどうなんだよ? いや、まあ、いいよ。どうでもいいお約束ラブコメ展開とかやたらめったらおっさんくさいエロ要素とか設定の説明の下手さが致命的とか、そういうのはもう諦めるよ。 でも、おま、この文のストレートな下手さ読みづらさはどうなんだよ? なんだよこの視点の乱れ方。だれのなんの視点なのかころころころころ変わりすぎてわけわかんねえよ。あと海外SFの直訳でもあるまいに「」のあとに地の文を毎回のようにつづけるなよ。普通に読みづらいよ。つうかおまえの改行のタイミングがわからないよ。一行あけるタイミングはもっとわかんないよ。なんでついさっき起きた出来事を一行あけてまた書くんだよ。少年漫画か? 少年漫画で前回の最終ページをまた繰り返すノリなのか? 単行本化のときになおせよ。やる気あるのかよ校正。 とりあえずおまえは、アレだ、中島梓の小説道場を読もう。いやなに、初心者には実際役に立つのよ、コレが。いや、五級もらうのだって大変よ、実際。 いいよと云ったけど、このおっさん臭さはなんだよ、やっぱよくないよ。ラノベなのにおっさん臭いの良くないよ。なんだよこのねっとりとした犯罪臭いエロ。 泉昌之の漫画で「若い頃は女性のパンツの前の方が気になっていたが、大人になると女性器が思ったより下の方についていることがわかり、尻や股に目がいくようになる」ことを指しておっさん化を示していたが、もうなんつうの、それそのもの。そんな感覚。 男はだれでもみなおっさんになる生き物ですが、なんかこうエロさにさわやかさがまったくない。『魔女の宅急便』の主人公が全裸で箒にまたがってたら良くない? というだけなら頭が痛いだけなんだが、なんで妙にねっとりしてるんだよ、文が軽いのにねっとり感があるって怖いよ、犯罪の臭いがするよ。つうかジブリ作品をえろい目でみると駿がキレるからダメだよ。ジブリの森に住んでいいのは美少女と子供と怪生物と紳士だけなんだから。 つうか裸で箒は黴菌が入りそうで怖いよ。男女ともに性器はデリケートなんだよ労われよ女の子は用便ののち奥から手前にふくタイプの人は性器に菌が入って病気になったりするんだよ気をつけろよおまえ尿道結石にするぞ? いや、失敬。無駄に興奮してしまった。 でも、なんなんだろうなー、これ。出版は07年か。もしかして、徳間なりの新エヴァ特需要員だったのだろうか。にしてもさー、エヴァのファンフィクションにしても、もっといいのあるはずだろ? あると云ってよ。云え! 云うんだ! いっそ挿絵を貞本義行だったらある意味面白かったんだが。 いや、しかし久しぶりだったなあ。小説を読んで三十秒で「あ、これを書いているのはダメな大人だ」と直感したのは。 二巻も出ているみたいだがまず読まないだろう。 最大の疑問点は、この作品の感想を二人も求めていたのだが、それはこれが同人小説だと知っていたからなのか?愛媛人だからなのか?タイトルが気になったからなのか? つうかいま気づいたがこの作者名の加地ってまさか加持リョウジから取っているのか? ,;r'"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ヽ、 ,r'";;;;:::::;彡-=―-=:、;;;;;;ヽ、 /;;ィ''"´ _,,,,....ニ、 ,.,_ `ヾ;;;;〉 `i!:: ,rニ彡三=、' ゙''ニ≧=、!´ 道後温泉へ行こうぜ・・・・・・ r'ニヽ, ( ・ソ,; (、・') i' ll' '゙ ,;:'''"´~~,f_,,j ヾ~`''ヾ. 久しぶりに・・・・・・ ヽ) , : ''" `ー''^ヘ i! ll`7´ _,r''二ニヽ. l キレちまったよ・・・・・・ !::: ^''"''ー-=゙ゝ リ l;::: ヾ゙゙`^''フ / 人、 `゙’゙::. イ そんな気持ちになる昨今でした。 (08/5/17) |